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今回はFF11から離れて久しい人向けに前節に続きつらつらと続きを書きます。



2.主催優先ロット、ポイント制、古参優先ロットの文化はほぼ消滅している



「ナイズル100層2戦行きませんか?前衛、後衛募集です ア1つ目主催優先1/2 デ0/2 ゴ1/2」
「空活動新規メンバー募集です!水曜21時~ 土曜日21時~より ポイント制、詳細はテルにて」
「裏LS固定活動 詳細はサチコに!(サチコにはザルカメイン、赤頭等は初期参加メンバー優先などの記述)」



上の一文をシャウトしたことも聞いたこともいる人も多いかと思います。LSで言ったら懐かしくて死にそうと言ってきた人もいますし、ここ数年前に何かの折に新規でプレイ開始した人は「ウボァーってなんなんすか?」程度の反応だったりもしました。

大抵のゲームは「装備を取って強くなる」ことを目標にしている、されることが多いです。FF11もその例外に漏れず、どころか個人的には最たる例だと思います。現在ではフェイス使役によりソロであったとしても戦術と相手を見誤らなければ格上の敵でも退治可能であり、固有装備品を自力で(σ・∀・)σゲッツ!!したりRMEの様な伝説級の武器はコツコツやれば誰でも1つ2つは作れてしまう…そんな時代になって数年来が経過しています。しかし大昔はそうは行きません。75時代においてはレリック・ミシックは当時は完成まで3歩手前程度でも激廃認定されても何ら不思議ではなく、他の装備を見ても白虎佩楯ホマムコラッツァ等の装備も手にしたいは多く、それらの取得を目指した何らかのLSに所属したとしてもその手の装備を手にする前にLSが解散して取れずに全てが終わった悲劇を味わった人もいるのではないでしょうか(精神攻撃は基本)
この手の装備取りは基本的にソロや少人数ではどうやっても無理!な状況がほとんどで(グラビデマラソンや当時は本当にごく一部のプレイヤーしかやっていなかった召喚士のペットミサイル等による戦術がこなせるなら話は別)、そう言った装備を手に取りたいと志した人の多くは専用の攻略LSに所属していたと記憶します。そしてこの手のLSには確実に決まり事が存在していました。それはロットインルールです。ロットインルールが設定されるには以下の理由に依存する場合が殆どです。



・昨日入ってきた新人メンバーが初日に白虎佩楯をゲットして二度と来なくなった
・フリーロットにするとあれもこれも好き放題ロットする人だらけになり運とは言え不平不満が生まれる
・ある装備を夢見て年単位で活動している自分や身内にはロットインを優先させてあげたい



…こういった懸念の基、特に稀少で価値の有る装備に関しては何らかのロットインルールが設定されているLSがほとんどでした。むしろそう言ったルールがないと成り立たない側面の方が大きい気がします。上記のような問題発生を牽制・防止するためにですね。

主催者優先ロットは文字通りまずは主催者に完全に第一ロットイン権利が有り、そのアイテムがドロップすれば確実に主催者のものになるルール。この場合は同時ドロップないしそれ以降の単独ドロップからは主催以外の希望者、もしくはフリーロット扱いになるため主催の運次第でロットイン事情が大幅に変わる、もしくはそれ以外の装備を求めている人からすれば制約を受けずに他装備をロットインできる利点がありました。最大の欠点は出るか出ないのか不安定なドロップ率の主催〆されていると「私が欲しい装備が〆食らってるんじゃ参加するメリットが全くない」と判断された場合、何時間シャウトしても人が一人も集まらない事態が起こり得ることです、と言うか普通に起こってました

「古参優先ロット」は新規加入の新人さんはしばらくはロットインは出来ません、先人は偉いんですルール。特に1PTでは収まらないアライアンス規模の攻略LSかつ比較的1活動に結構な長時間拘束が起こり、それが数ヶ月以上続くコンテンツで採用されていました。当然ですが発足時から居る初期メンバーに大きなアドバンテージが有り、逆に遅く加入してきたメンバーは中々ロットインの機会が得られずにモチベーションがダウン、興味が薄れる等の理由でしばらくすると抜けていく→新メンバー募集する→また抜けていく…の悪循環に陥るLSも多かった様です。もっともこの場合は古参が取り尽くした装備にに対してはロットイン権利が後期加入組にも生まれたりと副産物も多いのも事実です。私がお世話になっていた裏LSはフレ繋がりのワイワイ系だったので当日一品希望OK、古参も新人も関係なしの無礼講ルールだったのでそんな事はありませんでしたが。

「ポイント制」は活動内容によって内申点のようなものが加算され、加算されたポイントが一定数を越えるとこの装備はロットイン可能になる、ロットインに勝つとポイントは無くなるか減じられる、と言うルールです。私の居た空LSはうろ覚えですが当日参加で10P、トリガー提供で50P、残業(活動時間オーバー後も活動)してくれた人はおまけP加算で、各装備にそれぞれ必要ポイントが割り当てられて(青龍篭手なら50P、白虎佩楯なら200P等)、取れたらその分差っ引かれると言った内容でした。ポイント制という視覚化されたシステムなので公平性が上2つとは段違いで優れており、不平不満が出ないルールのため採用しているLSは多かったのですが、それなりに弱点はあり主催がポイントをつけ忘れたり集計が雑で正しくない、分からないように少しずつポイントをちょろまかしたりする(論外)、継続的に参加が難しい人はポイントが貯まりにくい等が挙げられます

それぞれ長所・短所がありそれらの縛りによりルール無視の不埒者を出さずに円滑に活動が行えるLSもあれば、その縛りにより不協和音が響き渡り早期に解散、やってられんと自分から脱退する…と相成るところも少なくはなかった様です(精神攻撃は基本)

さて現在においても装備取りはメインと言っても差し支えのない要素です。形は違えど当時の白虎佩楯クラスの装備はごろごろと追加されています。

オーメンの胴装備や王将装備、ダイバージェンスのヴォルト装備、最近で言えば上位BFのマリグナス装備等はオンリーワン、総合的に高性能を持つ装備は非常に魅力的であり求心力も高いです。しかしこれらの装備に上記のような「主催や古参に圧倒的に有利なロットインルール、ポイント制」を敷かれることはまず見かけなくなりました(身内やフレ仲間でその人のためにある装備を取りに行くは除く)。少なくとも私は「○○装備は主催〆」と言った内容のエールやサチコは見た記憶がほとんど有りません。そして私も主催の際はそういったルールを設定したことも有りません。ギリ聞いたことの有るのはWoC主催で最初のテロスピアスは主催優先くらいだったでしょうか。こちらはトリガー作成が非常に手間なのと、テロスピアスは複数ドロップが割と多いので妥当な主催者優先であると思います。

今主流になっているロットインルールは単純明快に「1品希望制」ではないでしょうか。主催〆も古参〆もポイント制もなく、参加した人で各人希望装備が出たら恨みっこなしでロットイン。単純で分かりやすく、縛りらしき縛りも無いため主催も気軽に行えて身内、フレ、野良問わず人材も集めやすいと言ったメリットが特徴です。もっともプレイヤー各自歳を重ねており、「昔は若いから出来たけど今はもうポイント制とか集計するのだるすぎ!」が根底に響いている…とは思います。

現在アイテム取りの専用LS(それに準ずる集まり)があるのはせいぜいダイバージェンス程度で、こちらも固有ドロップや価値の有るアイテムが得られます。概ね旧貨幣に相当するアイテムは活動終了後に分配(流石に主催総取りをやってるところはないハズ)、高額アイテムはダイス勝負なりで個別分配、ヴォルト装備等の固有装備は希望者ないし全員で恨みっこなしロットイン合戦かと思われます。

現代のロットイン文化は以上になっております。昔に比べれば相当にマイルドになった、と言うのが正直な意見です。結局は主催の方針次第になりますが、基本的に新規の方も十数年ぶりに復帰した方も基本的には「エールに参加すれば可能性が生まれる」ので、自分の装備とジョブと相談しつつ野良に飛び込んだりして活動されてみてはいかがでしょうか@@

次回も過去と現在の違いについてもう少し話を続けたいと思います。